少し前の授業になりますが、小学生が修学旅行に行ってきたので、そのときのことを作文に書いてもらいました。
修学旅行はとても楽しかったようで、話を聞くと、あれやこれやとエピソードを語ってくれます。
ただ、そのまま作文を書いてもらうと、どうしても話題があっちこっちに広がりがちです。
ついやりがちなのが、
「清水寺に行きました。そこで○○をしました。そのあと、清水坂で買い物をしました。○○を買いました。次に行ったのが……」
というように、出来事を順番に書いていく報告書のような作文。
せっかくたくさんの思い出があるのに、これでは少しもったいないですよね。
そこで使ったのが、前回の作文ブログにも書いた「葛藤」です。
葛藤といっても、大げさなものでなくてかまいません。
「お土産を買いたい。でもお小遣いが足りない」
くらいの、ちょっとした迷いで大丈夫です。
授業の流れは、大まかにこんなふうです。
① 旅行中の出来事をノートに書き出す。
② その中で起こった葛藤を書き足す。
③ 一つの出来事にしぼって、原稿用紙2枚以上に書く。
この「一つにしぼる」というのが、重要だけど難しいところです。
「ホテルに泊まったときのことを書いてもいい?」
「部屋でのこと、食事のこと、お風呂でのこと、朝起きたときのこと……と分けて、どれか一つを選ぶならOK」
「え〜」
なんてやりとりもありました。
さて、一つの出来事について原稿用紙2枚以上書くのは、難しく感じるかもしれません。
でも、葛藤という主軸があると2枚くらいなら意外と書けるものです。
書く子のオリジナリティも出ます。
さらに、これまで授業で「くわしく書く」ための練習をしてきたこともあって、みんな3枚以上書いてくれました。
中には、10枚書くことを目標にした子も。
この回は修学旅行の作文でしたが、夏休みの生活作文にも応用できます。
部活の大会を、最初から最後まで全部書く必要はありません。
旅行の全部を書く必要もありません。
葛藤など、心が動いた出来事を話題の軸にすること。
小さな葛藤や感動でも大丈夫です。
その出来事をくわしく見つめ直すこと。
そのとき何を思ったのか、今ふり返ってどう思うのかを言葉にすること。
こういったことができるようになると、その子の視点や考え方、価値観が入った、オリジナリティのある作文になります。
……とはいえ、言うは易し。
それが少しずつできるようになることを一つの目標として、毎週のレッスンを考えています。
