今年の梅雨はくもってばかりで雨が降りませんね(去年も同じことを思っていたような)。
作文教室では季節が変わるごとに「春と言えば何?」のような質問をし、思いつく言葉をどんどん書き出してもらう授業をしています。
そうすると「どのような行事があるか」は良く気づいて言葉が出てくるのですが、自然に関係する言葉はなかなか出てきません。
梅雨なのに雨が降らない。こういう、これまでの季節感が通用しない気象状況が、上記のような語彙の少なさにつながっているのでしょうかねえ。歳時記に書かれている事も、もうほとんどが通用しなくなっているのでは?
そういえば、正月にお雑煮を食べない家庭も増えているようです。生徒の半数近くが食べていませんでした。自然以外の面でも、季節感はなくなりつつあるようです。
さて、最近の作文教室は、文集のための原稿を書いてもらっています。
夏休みと言えば「夏休みの作文・読書感想文」が宿題に課されるわけですが、その前哨戦と言いますか、長文を書く事に慣れてもらうための文集作りです。
枚数は原稿用紙四枚。
夏休みの作文は高学年が確か六枚でしたので、それに比べると、ちょっと少なめです。
内容は、生活作文(本当の事)、生活作文(実は嘘、つまり創作)、物語、読書感想文、この四つの中から選んでもらいました。ほとんどの子が物語ですね。読書感想文はいませんでした。だいたい予想通りの傾向です。
執筆の流れは、①アイデアを出す、構成を決める→②下書き→③推敲→④清書、という基本の流れに沿ったものです。
基本の流れなのですが、これ、学校の作文ではあまりやらないみたいですね。作文教室に入る前は、夏休みの作文でも下書きなしの一発書きしてました、という子ばかりです。そりゃ、上手く書けないし、書いている最中に悩む時間が増えて苦しくなりますって。①と③が重要なんです。
このように丁寧に進めていくため、授業三~四回分を想定。夏休み前に冊子にして配れたら、その後の作文の参考にもなって良いかな、とスケジュールを組んでいたのですが……
思ったようには進まないものです。
この時期、学校行事が色々あるようで、特に土曜日の子たちがお休みを連発。
また、まだまだ時間はあると思い込んでのんびり進めている子も数名。現在の執筆速度だとスケジュールがどうなるのか一緒に計算してあげますと、たいそう驚いておりました。君が思っているほど時間はないのだよ。
果たして夏休み前に文集は完成するのか?
予断が許されない状況です。